海がきこえる 氷室冴子 あらすじ [海がきこえる 氷室冴子 あらすじ]

「海がきこえる」はどんな映画かというと…

高知市を舞台にした、東京からの転校生・武藤里伽子に恋をする、街を出たことの無い高校生・杜崎拓の物語。

高知の進学校から東京の大学に入学した杜崎拓は、吉祥寺駅のホームで武藤里伽子に似た女性を見かける。
その後、はじめての夏休みに同窓会のために故郷・高知へと帰省する道中、拓はその高校時代を思い起こす。
季節外れに東京から転校して来た里伽子との出会い、ハワイへの修学旅行、里伽子と2人だけの東京旅行、親友と喧嘩別れした文化祭。
ほろ苦い記憶をたどりながら、拓は里伽子の存在を振り返っていく。
その後、同窓会で和解をするといった話。
和解後に、拓も里伽子も実は東京にいることを知って再会。
拓は、ようやく親友に遠慮することなく自分が里伽子のことが好きであることを自覚するといったシンプルなストーリーです。

小説が元ネタなんで、本当は続きがあるんですが映画では東京で再会して終了です。

ただ、原作者の氷室冴子氏は既に亡くなってしまったが為、続編は望めない、という残念さ。

この映画、というよりも「海がきこえる」のストーリーは、高知県土佐という地方を舞台に、高校生が東京や大阪、京都などの大都市圏に憧れを持ちつつも、やっぱり地元に親しみを持つ続けている様子が他の恋愛小説にはない良い点だと思います。

ちょうど地方から京都へやってきた自分と拓を重ね合わせたくなります。そこで、かつての知り合いが京都にいることを知って再会なんてことも実際にあるわけですから。

いろいろと見るポイントがあります。
土佐の人間全員が、バリバリ土佐弁でしゃっべている様子
これは、土佐を舞台にしなくては絶対にでてきません。方言を使うことでストーリーにリアリティーが出ます。

同窓会での会話は、どこか納得が出来る「しばらく会わないうちに女の子が綺麗になってたりしていて驚く」みたいな場面が描かれています。ストーリー展開には特に関連はないですけど、良い感じです。

アニメ技術も、制作もジブリなだけあって、動きや表情が細かいですね。
そして、風景も高知県土佐の様子を検証してあるんだと思います。
今日に至ってもなお、原作、アニメ、ドラマを通じて舞台となった高知や東京のロケ地巡りをするファンが絶えないそうです。

ストーリー・技術ともに、レベルの高い作品だと思います。

ただ原作とビミョウに違っている場面があったのが気になりますが、アニメを完結させるには仕方がないか。

「私、同窓会で会いたい人がいるの。その人は、風呂場で…」

続きは見てのお楽しみです。







トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。